円頓寺 歴史

円頓寺について

現在43世
創立 慶長7年(1602年)10月
本山藻原寺第17世妙性院日僚聖人の隠棲の地として建立。
本山藻原寺の末寺として本山藻原寺を支え、江戸時代には寺子屋を開き地域に貢献。

宗派について

法華経の如来寿量品で説かれる久遠実成のお釈迦様、その思想を漢字で表した大曼荼羅のお2つをご本尊、お釈迦様がお説きになられた妙法蓮華経を根本経典、妙法蓮華経を身をもって読まれ布教なされた日蓮聖人を宗祖と仰ぐ宗派です。
日蓮聖人は、妙法蓮華経はお釈迦様のお心そのものを表した教えで、妙法蓮華経の功徳はお題目(南無妙法蓮華経)に集約されているとお考えになられました。
人々の苦しみを取り除き、社会全体が幸せになるようにと願った日蓮聖人は、来世ではなく”今を生きる”ことの大切さを説き、お題目(南無妙法蓮華経)の布教にその生涯を捧げました。
そんな日蓮聖人の教え・思いを受け継ぎ、伝え、布教するのが日蓮宗です。

本尊について

本尊とは、礼拝の対象として崇拝する仏・菩薩・曼荼羅をいいます。
本尊の語を多用したのは日蓮聖人で、自身は初め立像の釈迦仏を自己の本尊としていましたが、佐渡流罪以降に本門の本尊として法華経の如来寿量品で説かれる久遠実成の釈尊を本尊としました。
その思想を漢字で表したものが十界曼荼羅または大曼荼羅と呼ばれ本尊としました。
それぞれを仏本尊、法本尊と呼びます。
表現様式の相違による呼び方で本質的な相違ではなく、共にお釈迦様の衆生救済の世界を表しています。

一塔四士両尊と大曼陀羅が日蓮宗のご本尊です。
一塔四士両尊の一塔とは「お題目」の書かれた仏塔で、「宝塔(ほうとう)」ともいいます。
両尊は左側に「釈迦如来」様を、右側に「多宝如来(たほうにょらい)」様を配置します。
左外側に「上行菩薩」様を、左内側に「無辺行菩薩」様を配置し、右内側に「浄行菩薩」様を、右外側に「安立行菩薩」様を配置したものです。
大曼陀羅は「ひげ題目」と呼ばれ、お釈迦様の知恵と慈悲が四方に広がる様子を表すお題目を中心に、十界というのあらゆる世界の代表的な神仏を文字で表現したものです。
一塔四士両尊を仏本尊、大曼陀羅を法本尊と言います。
表現様式の相違による呼び方で本質的な相違ではなく、共にお釈迦様の衆生救済の世界を表しています。

利益
・一切衆生の救済
・現是安穏 後生善処
 現世では安穏に生きられ、後世では幸せな良いところに生まれる。